広尾町農業再生協議会水田フル活用ビジョン

1 地域の作物作付の現状、地域が抱える課題

当該地域は、太平洋と日高山脈との間にある冷涼な気候という自然的制約があるため酪農を主体とし、肉牛の導入や甜菜、馬鈴薯などの根菜類を中心とした畑作物の作付けにより、生産基盤の強化に努めながら土地利用型農業を展開してきた経過にある。

当該地域の畑作経営は、気象条件によるリスクを回避するため寒冷地に適応する作物の作付けが中心となり、少ない品目では連作や短期輪作が生じ、このことが地力の低下や土壌病害を発生させ、持続的な畑作経営においての障害となっている。

2 作物ごとの取組方針

(1)てん菜

基本技術の励行で安定生産を維持する。特にてん菜は低PHに弱い作物である為、ほ場のPH確認は確実に行い、状況に応じて石灰質資材で酸度矯正を行う。施肥量は施肥標準を基準とするが、土壌診断結果や有機物の投入量を勘案し、適正施肥に努める。

(2)でん粉原料用馬鈴しょ

基本技術の励行で安定生産を維持する。株間の不揃いや欠株で粗植となっている場合は、中心空洞や収量の低下の一因となるので株間や植付け精度のチェックは十分に行う。

(3)麦

近年、大型作業機の走行により土壌が緊密化し、根張りが悪い圃場が見られるので、心土破砕等を実施し土壌の物理性改善を図る。又、収穫時において赤かび病などの病害や倒伏の発生状況を確認し、多発しているほ場では、別刈り・部分刈り等の対策を行い品質向上に努める。

(4)不作付地の解消

耕畜連携により、牧草地更新前にてん菜の作付けを挟むほか、飼料用とうもろこしの受委託栽培で短期輪作、不作付地の解消を図る。

3 作物ごとの作付予定面積